HOME > 治療院ブログ > 伝える事。

治療院ブログ

< 新年明けましておめでとうございます  |  一覧へ戻る  |  診療始まりました!!(^^) >

伝える事。

新年明けましておめでとうございます。

初めまして、せきのはりきゅう接骨院の鍼灸師、百生 陽純(ももせ はるよし)と申します。

2017年、1月、百生のブログは私の友人のお話をさせて頂きます。

友人の名前はのりさん(現在55歳の男性)、長野県は志賀高原に住み、日本伝統芸能の舞台に上がる仕事をしております。

数年前に丘の上に小さな一軒屋の別宅を購入しました。まだ誰も住んではいないのですがとにかくその小さな家と庭が気に入ったとの事です。

ある日、この家の地元町内会の人からのりさんに相談の電話が入りました。「地元の不良中学生数人が、しょっちゅうあなたのおたくの家の裏の辺りで

タバコを吸っているんですよ、通学路の途中なんだろうね、火事にでもなったら適わんのであなたの家の壁に “タバコ厳禁“ 等の張り紙を貼っても

よろしいかね?」 友人ののりさんは承諾しました。

数週間後、再度町内会の方から電話が入り「やっぱりダメですわ、”タバコを吸うな”とか”火事になるぞ”とか脅し文句を書いて貼るんですが

一向にタバコの吸い殻おちてますわ、何とかならんですかね?」と相談を受けたのりさん、「私が張り紙の文面を考えてみましょう。」と答えました。

子供達が張り紙を見てタバコを止めるには? のりさん何日も考え抜いたそうです。

そしてある一言を紙に書き貼り出した所、それ以来一度も吸い殻が落ちている事が無くなったそうです。

その一言とは、『人のために生きる。』と書かれた文字でした。

この一言、若者だけに向けた押さえつけの言い回しでは無く、"まあ、お互いに一緒に考えてみようや"と、自分自身に対しても

投げかけたメッセージだった様です。

その文字を見た学生達、自分の起こしている行動全てが、他人との関わりを持っていると感じたのでしょうか?

それぞれが一体何を感じたのか分かりませんが、その後その場所でタバコを吸う事は無くなりました。


私は日々老若男女の患者様と出会い鍼灸治療に当たっております。

その日の患者様の立場を考え、お伝えしたい事、お伝えしなければならない事を考え、相手の腑に落ちる言葉を選び伝えていく大切さを

改めて痛感しました。相手の身体が治まる言葉を投げかける事はとても大切な医療行為だと思っております。


本年度もせきのはりきゅう接骨院を宜しくお願い致します。









< 新年明けましておめでとうございます  |  一覧へ戻る  |  診療始まりました!!(^^) >

このページのトップへ